協会として初の、総会と年次大会を8月28日に実施しました。総会では、まず、木村理事長から、アドミッション専門職の社会的地位向上を目指す協会の位置付けについての説明があり、互助会としての協会のあり方についての会員の皆様からのご理解とご協力のお願いが述べられました。その後、決算報告書及び事業計画についての承認がなされ、資格・表彰制度の規定の採決も行われました。次年度以降、専門職としての資格制度、表彰制度の実施に向けて、細かな条件整備を詰めて参ります。
その後、年次大会に移り、第一部では、コロナ禍での個別大学のアドミッションということで、九州大学と叡啓大学の事例が紹介されました。九州大学のご報告では、コロナ禍でのリスクを減らした実施方法の紹介と課題が述べられ、叡啓大学のご報告では、オンライン入試・CBT入試の実施状況と課題についてのご報告をいただきました。その後、グループに分かれて、より突っ込んだ議論が行われました。これぞ、会員を入試関係者に限定した協会ならではの時間を共有できたかと思います。課題としては、コロナ禍の中での作題のあり方は、それに応じたノウハウが必要、ということが挙げられました。
また、第二部では、本協会名誉会員で、北海道大学名誉教授の鈴木誠にご講演いただきました。先生の教員生活40年を振り返って、アドミッションオフィサーに求められるものとして、協会会員に、ご教示賜りうました。高校の教育現場に足を運び生徒の生の姿をモニタリングする、学習指導要領を熟読し、何の教科でもいいので、1科目精通する、大学で伸びる生徒や学生とコンタクトし、自身の感覚を磨く、といった先生のご経験に基づく、説得力のある話に、会員一同、感嘆した次第です。
いずれも、大学アドミッション専門職協会に適したテーマであり、会員の相互研鑽の一助となった、記念すべき、第一回目の年次大会となりました。
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